渡慶次 茂 先生


「数々の栄光」

 現在(2018.07.27)沖縄水産高校に勤めている渡慶次茂先生(とけししげる)は、久米島で6年、豊見城南高校で14年、糸満高校で11年、西原高校で6年間、教員生活を続け、60歳で退職した。沖縄の女子バスケのトップを走り続け、H24年には九州春夏連覇を達成し、沖縄県では指導者として30回以上、大会で優勝している。

「未来のバスケ指導者へ」

 沖縄のバスケ指導について話をうかがったところ、「指導者に”したたかさ”がもっとほしい」「指導者の生活の一部にバスケをもっとおいてほしい」と口にした。

 もちろん、教員の仕事をするうえで、学校業務が最優先で部活はその次だと渡慶次先生は言う。それでも、全てをバスケに結びつけるためにアンテナをはって行動して、子どもたちに還元させることを常に考えて欲しい。

 県内で勝ち抜き、九州や全国でも勝ち抜くチームをつくるためには、「したたかさ」が重要。やるからには全てに意味を持たせ、学校生活も勉強も全てバスケに結びつける指導が必要。そんな指導者が、沖縄の指導者に増えて欲しいと、先生は力強く語ってくれた。数々の功績を残した先生の言葉は熱く胸に響くものがあった。 

「沖縄バスケのルーツ」

「辺土名旋風」という言葉をご存知だろうか。現在コザ高校の外部コーチである安里幸男先生が、辺土名高校男子バスケ部を全国3位に導いた大会でその言葉が全国的に広まった。その当時の辺土名高校のバスケは、県外の高さとパスを活かすものとは違い、スピードとテクニックを駆使したバスケ。全ての試合で100点以上のスコアを叩き出した。その当時のバスケ会に衝撃をあたえ、沖縄のバスケットボールの原点と言われている。 

 沖縄といえば、海や公園にバスケットコートがいくつもあって、幼少期からみんなバスケで遊ぶ機会が多い。さらには、外国人と公園で3on3で勝負したりすることなんてのもよくある。少し前は、通称”6チャンネル”といってアメリカの番組が沖縄では放送されており、NBAを見ることができた。沖縄は県外に比べ、バスケに触れる機会が多いのではないか。

「全国で勝てるチーム作り」

 試合に勝つためには「ディフェンス」が絶対!だという。負けないためのディフェンス。それができたら勝つためのオフェンスを磨く。全国に比べ比較的身長が小さいと言われている沖縄は、インサイドでの得点はむずかしいので、外から3点取れる技術が必須だという。

 しかし、勘違いしないで欲しいことがあるという。プロのように一人ひとり役割を決めすぎてはいけない。沖縄の高校生は、中からでも外からでも得点をとれる選手にならなければならない。

 沖縄は「ムービングバスケ」といって速い展開のバスケが主流で原点だ。しかし、それだけではもう全国に通用しない。ディフェンスを強化し、速いバスケは常に追求し続けるプラス、ワイドに空間(スペース)を使った、県外のバスケも取り入れなければならない。今、それができているのが、豊見城高校を指揮する嘉陽先生だという。

 どんどん進化する沖縄のバスケにこれからも目が離せない。