沖縄水産高校シーメンズクラブ


「シーメンズクラブとは!?」

 シーメンズクラブとは、漁獲類の調査などを行なっている沖縄水産高校の部活動である。現在(2018.07.24)、部長は松川憲次郎先生、顧問は四方俊晴先生が務め、部員は3年生5名と2年生が10名所属している。部員は、ハンドボール部やバスケット部等、他の部活との兼部している生徒がほとんどだ。約10年前に創部された、沖縄では珍しい水産系の部活動だ。

 これまで、様々な活動を行なってきたがH28年から「牡蠣の養殖」のプロジェクトをスタートし、様々な調査を行い現在に至る。沖縄では初となる「沖縄の原生種の牡蠣を養殖する」ことに取り組んでいる。取材させてもらった日は、大宜味村でホタテの貝を水深を分けて海に沈め、稚貝がついているか等の調査を行なっていた。

「目指せ 世界の牡蠣ブランド!Okiスター」

 シーメンズクラブは「Oki(おき)スタープロジェクト」と題し、『沖縄の牡蠣を産業化』するという大きなプロジェクトに取り組んでいる。沖縄の原生種の牡蠣を養殖し、「Okiスター」という名でブランド化し、全世界に沖縄の牡蠣を広めることが目標だ。

  同プロジェクトはH28年6月にスタートした。1年目は”沖縄の海を調査すること”から始まった。県外と比べ水温が高い沖縄で、長崎から持ってきた牡蠣を育てた(肥育実験)。水深を7m、3m、1mに分けて調査。高い水温でも生き残っている牡蠣もあったし、水深によって殻の大きさや、身の大きさに変化があったという。

 H29年、2年目は”沖縄の原生種を採苗する”ことに取り組んだ。県外の牡蠣ではなく、沖縄に元から生息している牡蠣を育てた。さまざまな調査と研究を繰り返し、6月には沖縄初となる”タネ”が取れたそうだ!元から沖縄に生息している牡蠣のタネが取れたことは沖縄初の快挙である。

 H30年、3年目は”牡蠣(稚貝)を育て種類を特定する”ことに取り組んだ。DNA鑑定等の研究の結果、ポルトガル牡蠣、ワニ牡蠣、トサカ牡蠣など8種類の牡蠣が特定できたという。中には種類が特定できない牡蠣もあり、新種ではないかとも言われているらしい。

 大きな目標である「牡蠣の産業化」に向けて、着実に研究を進めている。「OKiスター」ブランドの牡蠣が世界に流通する日もそう遠くないかもしれない。

「世界の牡蠣王!宮城新昌」

 大正〜昭和、宮城新昌(みやぎ しんしょう)という、沖縄県大宜味村出身の世界の牡蠣王が存在していた。彼はハワイ、カナダ、宮城県などを転々とし、牡蠣の研究と養殖に務めた。垂下式蠣養殖法を考案し、宮城県石巻市で実用化に成功。種ガキの生産と技術者の養成につくした。現在日本や世界で流通している牡蠣のルーツは、全て宮城新昌さんだとか。まさに世界の牡蠣王である!その牡蠣王も成し遂げることのできなかった、「沖縄の原生種の牡蠣を産業化する」ことに沖縄水産高校シーメンズクラブが挑戦しているのだ。チバリヨー!シーメンズクラブ!

(翁長 武由)


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