沖縄水産高校ウェイトリフティング同好会


「心技一体」

ウェイトリフティングは、バーベルを両手で頭上に持ち上げて、その重さを競う。体重別に階級分けされており、同じ階級内で記録をきそう。種目は”スナッチ”と”クリーン&ジャーク”の2つがあり、それぞれ3回ずつの市議を行い、各種目の最高挙上重量(トータル重量)で順位を決める。

 どれだけ挙げたかの重さを競う競技であるが、「精神面」の強さが記録に大きく影響するのだと沖縄水産高校ウェイトリフティング同好会の顧問、久保田ヨシノ先生は語った。

 競技は個人と団体があり、基本的には、個人に出場している3選手が団体へと出場でき、個人の記録が団体のトータルに反映される。また、時間制限があり、高校生だとコールされてから 30秒以内にバーベルを離床できないと失敗になる。3回失敗すると記録は0kg。団体に出場している選手は個人の記録も考えながら、チームのトータルも考えて重量変更を行わなければならない。また、30秒という時間制限があり、審判団の目の前で1人で重量挙げを行う独特の雰囲気がある。緊張やその雰囲気に飲まれ、普段は成功している重量でも本番では挙げることができない選手がいたり、逆に普段の力以上を発揮する選手もいる。「精神面」の強さが大きく影響する競技だ。「肉体を鍛えることだけでなく、精神面も鍛えることに注力したい」と同好会顧問は、これからの指導の意気込みを語った。

「先生の想い」

 「ウェイトリフティングという競技を広めたい」「練習場所があるが活動できていない学校で競技を行い、底上げしたい」、という強い思いを持って久保田ヨシノ先生は、ウェイトリフティングという競技に携わっている。

 自身は、高校からウェイトリフティングを始め、3年生のときには県選抜にも選出され、大学では県外の強豪校でウェイトを続けた。大学卒業後は地元の沖縄にもどり、数々の学校でウェイトリフティングを創部したり、指導したりと精力的に活動している。

 今年(2018年)の4月に、沖縄水産高校でウェイトリフティング同好会を立ち上げ、2年生1名、1年生1名の指導を行なっている。練習は、学校の倉庫に創設された場所で行なっている。ほぼ、競技に触れたことのない2名だが、実力はかなりのものと顧問。トレーニングした結果が記録(数字)に直結しやすい競技である。「2名の選手には努力の大切さを伝え、次の目標に向かう姿勢を養いたい」そして「もっと競技人口が増えるよう、がんばりたい」と語った。

「体の使い方」

 ウェイトリフティングは一見、腕力でバーベルを挙げているように全身の力を使ったフォームが非常に大事であるという。そしてそのフォームは人によって全然違うのだと顧問。

 例えば、膝を伸ばすと同時にバベルを離床するフォームや、おしりから挙げてから膝を伸ばすフォームなどがある。また、バーベルを持っている腕に力が入らないように、下半身を使ったフォームづくりがなにより大切である。

 指導の際基本的には、選手本人がやりやすいフォームでさせるのが良いが、正しいフォームも伝えなければならない。理論的な面もありながら、選手本人の感覚的な面も大きい。日々のトレーニングでの筋力アップとともに、一人ひとりにあったフォームを見つけ、バーベルを持ち上げる「体の使い方」がカギである。

 体の使い方、個人や団体の心理戦、本番での精神力、時間との戦い。オリンピック選手も排出している沖縄県。これからのウェイトリフティングの盛り上がりに期待したい。

(翁長 武由)