本部高校男子バスケットボール部


「監督の想い”笑顔で体育館を出る”」

 本部高校男子バスケットボール部の選手は、3年生5名、1年生4名、マネージャーは1年生に1名在籍している。一般的には高校総体で3年生は引退だが、9月の大会に向けて3年生も部に在籍して練習に励んでいる。

 同部を指揮しているのが松千ジャック先生。指導目標は「笑顔で体育館をでる」こと。どんな状況でも笑顔で練習することを徹底している。それは、自身の留学経験や外国の方との交流、他国の指導法を学んだことから「笑顔」で練習することの大切さを強く感じたという。苦しい練習も笑顔でこなし、バスケットを楽しみ、最後には笑顔で体育館を後にする生徒たちを育てている。

 同部は決して多いとは言えない人数だ。ジャック先生は少人数だからこそできる練習や戦術を考え、常に目の前にいる選手に一番必要な練習を実践している。また、部活を進路指導だけでなく、学校を盛り上げる材料としても活かしていきたいと考えている。

「”日本”の部活動」

 ジャック先生は、バスケットを「楽しむ」ことを重視している。家でTVゲームするのと同じようにバスケットというスポーツを楽しむのだという。バスケットを楽しむために部活をしに来ているという考え方だ。

 日本の練習は規律が徹底されていることが多いと感じているようだ。もちろん、日本ならではの礼儀やしきたりがあり、何事もきちっとそろえて練習していることはすばらしいことだ。しかし、”苦しい練習を苦しそうに取り組んでいる”生徒が非常い多く、それをさせている指導者が多いのだという。

 「やらされている」部活動にしたくない。プレーヤーが「何をどうしたい」ということを常に考えて、それを実行することが成長に繋がると同先生は考えている。

 また、プレー中ミスをした選手が”ベンチの監督を見る”ことに大きな違和感を覚えている。プレーは監督のためにやっているのではなく、チームのため自分の成長のためにやっているのである。ミスをしたら、それをカバーしてくれた仲間に声をかけて、次のプレーにすぐ切り替えてゲームに臨むことが大切なのだ。

 また、部活動に熱心に打ち込むことは大切だが、それだけになってしまってはいけない。その先の人生を考えた時に、「勉強」が大切となる。学校の勉強だけでなく、日常生活の全てのことで勉強し学ぶ姿勢が重要なのだという。

「沖縄のバスケット」

 バスケットの技術面でいうと、日本(特に沖縄)のプレーヤーはヨーロッパの選手と比べて最初の1、2歩のダッシュが格段に速いらしい。これは日本の武器であり大いに活かせる。日本と海外の良さを取り入れながら戦術を考え、選手1人ひとりがコートで躍動する試合をつくっていく。

 あたりまえのことだが、沖縄は暑い!年中気温が高い中で、公式戦を2試合戦い抜く体力が必要だ。そのスタミナをつけるためには、練習はハードになる。ジャック先生は、そのハードな練習を選手がやらされるのではなく、あくまでも「楽しむ」ことを徹底している。これは難しいことだが、それができる選手を育てることができるとチームも強くなるし、沖縄のバスケットのレベルアップに繋がり、バスケがさらに盛り上がってくるだろう。

(翁長 武由)